インフルエンザの流行警報が発令
更新日:2023年11月2日
感染予防により一層の注意を
今年は9月から県内でもインフルエンザが流行し、埼玉県感染症動向調査では2023年43週(10月23日から10月29日まで)の1医療機関(定点)あたりの報告数は前週の28.41 人から33.08 人へと増加し、国の定める警報の基準値である30 人を超え、インフルエンザ流行警報が発令されました。なお、第43 週で警報を発令するのは、統計のある1999年以降最も早いとされています。
今後、冬に向けて気温が下がり、空気が乾燥すると、さらにインフルエンザが流行しやすくなります。
「人混みを避ける」「外出後の手洗い」「適度な湿度の保持」「十分な休養とバランスのとれた食事」「ワクチン接種」など、ポイントを押さえて感染予防に努めましょう。
インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。主な感染経路は、咳やくしゃみの際に口から発生する小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など、全身症状が突然現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。さらに、気管支炎、肺炎、小児では中耳炎、熱性けいれんや気管支喘息を誘発することがあり、乳幼児では急性脳症を起こすなど、重症になることがあります。また、高齢者や免疫力が低下している方では肺炎を伴う場合もあります。
インフルエンザの予防について
外出後の手洗いなど
流水・石けんによる手洗いは、手指など体に付いたインフルエンザウイルスを物理的に除くために有効な方法です。アルコールによる消毒も効果的です。
出典:厚生労働省ホームぺージ
適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50%~60%)を保つことが効果的です。
十分な休養とバランスのとれた食事
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた食事を日ごろから心掛けましょう。
人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザが流行している時期は、高齢者や基礎疾患のある方、妊婦、疲労気味・睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
ワクチン接種
インフルエンザの予防や重症化を防ぐためには予防接種が有効と報告されています。なお、八潮市では65歳以上のインフルエンザ予防接種接種費用の一部負担を実施しています。詳しくは、下記のリンクをご覧ください。
インフルエンザに感染したら
・早めに医療機関を受診しましょう。早めの対処が早い回復につながります。
事前に連絡をしてから受診しましょう。
・安静にして休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
・水分を十分に補給しましょう。
・咳エチケットの励行
インフルエンザは、主に飛沫感染であるため、飛沫を飛ばさないようすることが感染拡大予防につながります。
また、症状の出ない不顕性感染や軽症の例もあります。
このため、普段から咳エチケットを守ることを心掛けてください。
咳エチケット
・咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと
・咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること
・手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うことなど
出典:厚生労働省ホームぺージ