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施政方針

更新日:2023年2月28日

八潮市長 大山 忍

 令和5年度の主な施策の運営方針につきまして、第5次八潮市総合計画基本構想の6つの分野別将来目標に沿いながら、順次、申し上げます。

 初めに、第1点目の「教育文化・コミュニティ~学びとつながりを大切にするまち~」でございます。
 「生涯にわたり楽しく学べる環境づくり」では、市民の生涯にわたる学習機会の提供をはじめ、地域でのボランティア活動や市民活動などにつながるよう、人材育成事業、情報の提供や相談体制の充実にも取り組んでまいります。
 また、様々な市民活動の拠点であるやしお生涯楽習館について、建物診断を実施し、今後の大規模改修に向けた取組を進めてまいります。
 「次代を担う人づくり」では、児童生徒の創造性を育むことを目的とした、GIGAスクール構想の実現に向けて、ICT機器を最大限活用し、教育内容を充実してまいります。
 また、子どもたちが安心して生活し、健やかに成長できるよう「八潮市みんなでいじめをなくすための条例」、いわゆる「いじめゼロ条例」に基づき、地域と一体となって取組を進めてまいります。
 さらに、児童生徒の安全確保と教育環境の充実を図るため、学校施設・設備の改修を行うとともに、小中学校体育館への空調設備の設置や、「八潮市学校適正配置指針・計画」に基づく、大瀬小学校の増築及び新設小学校の建設に向けた取組を進めてまいります。
 また、八條北小学校においては、少人数を活かしたきめ細かな指導や特色ある教育活動を展開するため、引き続き、小規模特認校制度を実施してまいります。
 学校給食につきましては、安全、安心な給食の提供を行うとともに、八潮市学校給食審議会の答申を踏まえ、本市の学校給食の将来構想とする「八潮市学校給食ビジョン」の策定に取り組んでまいります。
 「心豊かな青少年を育む環境づくり」では、家庭・学校・地域等との連携を深め、青少年が豊かな情操や思いやりの心を育むことができるよう、様々な活動などを展開することにより、青少年育成事業を推進してまいります。
 「社会の要請に応えた教育の環境づくり」では、社会的な課題や市民の要望に応じた社会教育活動の充実を図るとともに、親の学習講座や家庭教育学級等を開催し、家庭における教育力の向上を推進してまいります。
 「人権を尊重する社会づくり」では、差別や偏見のない、安心して生活できるまちづくりを推進するため、人権教育及び人権啓発活動等に取り組んでまいります。
 「平和な社会づくり」では、平和パネル展や平和施設見学会等を通して、平和意識の高揚を図ってまいります。
 「個性あふれる豊かな市民文化づくり」では、市民が自主的に文化活動に参加できる機会を提供するとともに、文化活動団体の育成・支援、施設間の連携や活動団体との協働により、文化活動の振興に取り組んでまいります。
 また、地域に伝わる文化財や歴史資料の保存と活用を図るため、資料館事業の充実や文化財の保護・支援に取り組んでまいります。
 「ふれあいと連帯感にみちた地域社会づくり」では、町会・自治会などへの加入や参加を促すとともに、町会・自治会の活動拠点となるコミュニティ施設整備への助成などを行い、地域コミュニティの活性化に取り組んでまいります。
 また、「八潮市多文化共生推進プラン」に基づき、外国人市民と日本人市民が交流できる機会を増やすなど、国籍や文化の違いを問わず、市民一人ひとりが、多文化共生への理解を深め、共に歩む地域づくりに向け、多文化共生を推進してまいります。
 「男女がともに育む社会づくり」では、「第4次八潮市男女共同参画プラン」に基づき、政策決定分野における女性の参画を促進するなど、男女共同参画社会の実現に向けて、各種施策を推進してまいります。
 また、「女性相談」及び「DV相談」を実施し、さまざまな課題を抱える女性が安心して生活できるよう取り組んでまいります。
 さらに、多様性を認め、尊重することで、誰もが安心して、自分らしく暮らせるダイバーシティ社会を推進してまいります。

 次に、第2点目の「健康福祉・子育て~誰もがいきいきと暮らせるまち~」でございます。
 「ともに支え合う、心豊かな健康づくり」では、「第2次八潮市健康づくり行動計画」に基づき、市民、関係団体、行政が一体となって健康づくりを推進してまいります。
 また、全ての妊婦や子育て家庭が安心して出産・子育てができるよう支援を強化するため、産後ケア事業の通所型を新たに開始するとともに、「出産・子育て応援事業」の円滑な実施に取り組んでまいります。
 さらに、生活習慣病予防対策や各種がん検診、予防接種事業を適切に実施し、市民の健康づくりを推進してまいります。
 「いのちを守る医療体制づくり」では、地域の医療機関との連携・協力による、かかりつけ医の普及や、産科の誘致等の地域医療体制づくりに引き続き取り組んでまいります。
 また、休日診療所を円滑に運営するとともに、近隣自治体や医療機関と連携・協力し、救急医療体制を充実してまいります。
 「誰もが安心して生活できる社会づくり」では、国民健康保険における特定健康診査をはじめとする各種保健事業や、医療費の適正化などを進めるとともに、埼玉県と連携を図りながら財政運営の健全化に取り組んでまいります。
 「スポーツ・レクリエーションに親しめる環境づくり」では、「八潮市スポーツ推進計画」に基づき、だれもがスポーツを楽しめる機会を提供するため、スポーツ教室の充実を図るとともに、ジュニアアスリートを含めたトップアスリートの発掘・育成や、新たな指導者の発掘・支援を充実してまいります。
 また、スポーツ団体等との連携・協力により、新たなスポーツイベントの開催に向けた取組や、各種スポーツ大会等の開催に取り組んでまいります。
 さらに、文化スポーツセンターの代替機能としてエイトアリーナの増築など、スポーツ施設の整備・充実を図るとともに、既存施設の適切な維持管理を行い、『だれもが「する」「みる」「まなぶ」「ささえる」スポーツやしお』の実現に向けた取組を進めてまいります。
 「互いに支え合い誰もが安心して暮らせる社会づくり」では、「第3期八潮市地域福祉計画」に基づき、市民や地域活動団体等と協働し、自助・互助・共助・公助のそれぞれの役割分担のもとで、地域福祉を推進してまいります。
 また、生活に困窮する方の経済的自立と生活意欲の増進を図るため、一人ひとりの状況に応じた各種支援を推進してまいります。
 「安心して暮らせ活躍できる長寿社会づくり」では、「第8期八潮市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」に基づき、高齢者保健福祉施策を推進するとともに、介護保険事業を適正かつ円滑に実施してまいります。
 また、八潮版地域包括ケアシステムの段階的構築に向けて取り組むとともに、フレイルの視点を取り入れた介護予防を推進してまいります。
 「障がい者の安心を支える社会づくり」では、「第7次八潮市障がい者行動計画・第6期八潮市障がい福祉計画」に基づき、障がいのある人の日常生活及び社会生活の総合的な支援の充実を図ってまいります。
 「全ての子どもの幸せづくり」では、子ども家庭総合支援拠点の形成を目指し、既存の「子育て世代包括支援センター」と併せて、子育て世帯に対する包括的な支援を目的とした「こども家庭センター」の設置に向けた取組を進めてまいります。

 次に、第3点目の「防災・防犯・消防・救急~誰もが安全で安心して暮らせるまち~」でございます。
 「災害に強いまちづくり」では、「八潮市国土強靱化地域計画」及び「八潮市地域防災計画」に基づき、防災・減災対策に向けた取組の充実を図ってまいります。
 また、新たに策定する「八潮市災害時受援計画」に基づき、大規模災害で被災市となり、行政機能が低下した場合においては、外部からの応援を迅速に受け入れて、発災後の対応にあたってまいります。
 さらに、地域防災力の向上を図るため、地域の特性に応じた地区防災計画の作成を支援するとともに、担い手である自主防災組織の活動支援と連携強化を図ってまいります。
 「危機に備えた体制づくり」では、市民の生命、身体、財産、さらには市民生活に重大な被害を及ぼす事態に、迅速かつ的確に対処するため、関係機関と連携を図り、危機管理体制を充実してまいります。
 また、新型コロナウイルス感染症対策では、国、県の動向を踏まえ、医療機関等とも連携を図り、感染拡大防止に向けた取組を引き続き進めてまいります。
 「犯罪のない安全で安心なまちづくり」では、「八潮市防犯推進計画」に基づき、自主防犯組織の育成及び防犯灯などの整備を促進し、犯罪抑止力の強化並びに犯罪の防止に取り組んでまいります。
 「市民を守るまちづくり」では、市民が安心して暮らせるよう、草加八潮消防組合と連携し、広域的な消防・救急体制の強化を促進するとともに、消防団を中核とした地域消防力の向上を支援してまいります。
 「交通事故のない安全で安心なまちづくり」では、関係機関・団体と連携・協力し、「八潮市自転車の安全な利用の促進に関する条例」に基づく自転車の交通事故防止対策をはじめとする安全対策を総合的に実施し、交通安全意識の高揚を図るとともに交通環境の整備を推進してまいります。
 「安全・安心で豊かな消費生活づくり」では、多様化・複雑化する消費生活に関するトラブルの相談体制の充実を図るとともに、消費者被害を未然に防ぐため、関係機関との連携をさらに深め、積極的な啓発活動を実施してまいります。

 次に、第4点目の「産業経済・観光~地域の特性を活かしたにぎわいと活力のあるまち~」でございます。
 「環境にやさしい魅力ある都市型農業づくり」では、「第2次八潮市都市農業振興基本計画」に基づく、担い手となる後継者の育成や、八潮産野菜のブランド化などの取組はもとより、将来にわたる農地の保全と利用の姿を明確化することなどを目的とした「地域計画」の策定に着手し、農の活力が実感できる都市型農業を推進してまいります。
 また、「農・商・工」連携事業などにより、「やしお八つの野菜」のイメージアップを図るとともに、本市が誇る小松菜を新たに「パウダー化した製品」の開発・販売に向けた取組などを進め、新たな需要の拡大や販路の開拓を促進してまいります。
 「魅力あふれる商業づくり」では、市内商業の活性化を図るため、特色ある個店づくりや、駅周辺を中心とする地域における魅力ある商業拠点の形成に向けた支援に取り組んでまいります。
 「活力ある工業づくり」では、中小企業の安定的な経営や、経営力の向上のほか、事業承継に向けた支援に取り組んでまいります。
 また、市内の優れた製品等について、イベントへの参加や、市のホームページなどを通じ、市内外に積極的に情報発信してまいります。
 さらに、中小企業向け小口資金融資等の利子補給率を引き続き特例的に100%に引き上げ、コロナ禍において影響を受ける事業者への支援に取り組んでまいります。
 「水と花にふれあう観光づくり」では、関係団体との連携により「中川やしおフラワーパーク」や「水辺の楽校」の整備を進め、観光事業の充実を図るとともに、八潮メセナ・アネックスに設置した、デジタルサイネージ等を活用し積極的に観光情報を発信してまいります。
 「いきいきと働ける就業環境づくり」では、引き続き若年者就職相談を実施するとともに、八潮市ふるさとハローワーク等の関係機関との連携により、高齢者、女性等、一人ひとりに応じた就労促進に取り組んでまいります。

 次に、第5点目の「都市基盤・環境~快適でやすらぎと潤いのあるまち~」でございます。
 「自然と調和した都市空間づくり」では、「八潮市都市計画マスタープラン」や「八潮市みんなでつくる美しいまちづくり条例」に基づき、自然環境と調和した均衡ある土地利用を推進するとともに、地域特性を活かしたまちづくりに取り組んでまいります。
 また、北部地区では、(仮称)八潮パーキングエリア及び(仮称)外環八潮スマートインターチェンジの早期整備に向け、地元住民の方々や東日本高速道路株式会社などと更なる連携強化を図るとともに、道の駅の整備に向けた取組等、北部拠点にふさわしいまちづくりを推進してまいります。
 「快適で住みやすい市街地づくり」では、土地区画整理事業を計画的かつ効率的に推進するとともに、八潮南部西地区の施行者である埼玉県への事業支援、協力を継続してまいります。
 「快適で便利な道路・交通網づくり」では、安全で誰もが安心して利用できる道路を実現するため、幹線道路、生活道路等の道路特性に応じた整備を推進するとともに、事故を未然に防ぐ体制を構築し、適切な維持管理を行ってまいります。
 また、誰もが安全で快適に利用できる利便性の高い地域公共交通網の形成に向けて、「八潮市地域公共交通計画」に基づき、関係機関と連携し総合的な整備を促進してまいります。
 「水と緑ゆたかな都市景観づくり」では、「八潮市まちの景観と空家等対策計画」に基づき、適切な管理が行われていない空家等の対策を、関係団体と連携し推進してまいります。
 また、公園・緑地関係として、利用者が安全・安心かつ快適に利用できるよう適正な維持管理を行うとともに、公園遊具の計画的な修繕及び改修に取り組んでまいります。
 さらに、令和4年度に引き続き、中川河川敷周辺の有効活用とにぎわいの創出を図るため、大瀬運動公園、中川河川敷包括占用区域、下河原運動広場を拠点とした「中川河川敷周辺公園等施設整備計画」の策定に取り組んでまいります。
 「安全な水を供給する体制づくり」では、安全で安心な水道水を安定的に供給するため、「八潮市水道事業ビジョン」に基づき、「安全」、「強靭」、「持続」の観点を基本に、浄配水場施設の強化をはじめ、基幹管路などの水道管の耐震化を推進するとともに、引き続き、健全な公営企業経営に取り組んでまいります。
 「治水と水循環によるまちづくり」では、河川改修の促進及び排水施設等の整備に取り組むとともに、適切な維持管理を行ってまいります。
 また、水質汚濁を防止するため、公共下水道の整備を積極的に行うとともに、水洗化を促進し、安定した下水道経営を推進してまいります。
 「安全で良質な住環境づくり」では、市営住宅の施設維持に必要となる保守点検等を計画的に行い、安全で安心な居住環境を維持してまいります。
 また、「八潮市建築物耐震改修促進計画」に基づき、耐震診断及び耐震改修による木造住宅の耐震化やブロック塀等の倒壊防止対策を促進してまいります。
 「環境にやさしいまちづくり」では、環境施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、「第2次八潮市環境基本計画」の見直しを行い、「八潮市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」等を内包する「第3次八潮市環境基本計画」を策定し、市民、事業者等との協働により、環境への負荷の少ない持続可能な社会の構築に向け、水と豊かな緑に囲まれた地域の自然を保全するとともに、地球温暖化防止対策を推進してまいります。
 「清潔できれいなまちづくり」では、循環型社会の構築に向けて、ごみの分別収集の徹底を図り、さらなる減量化、資源化に取り組むとともに、ゴミゼロ運動をはじめとする美化活動等を展開してまいります。

 次に、第6点目の「新公共経営~協働で経営する自主・自律のまち~」でございます。
 「市民との協働によるまちづくり」では、「八潮市自治基本条例」に基づき、市民と行政が共に力を合わせ、まちづくりの課題解決に向けた取組を進めてまいります。
 「市民に開かれたまちづくり」では、広報やしお、ホームページ、メール配信、SNS等の様々な媒体を利用し、市政情報を広く市民に提供してまいります。
 また、本市のイメージアップを図るため、シティセールスを継続的・効果的に実施してまいります。
 「健全で計画的・効率的な行政の体制づくり」では、総合計画に基づく事業を計画的に推進するため、行政評価制度を活用し、より効率的かつ効果的な行政運営を図ってまいります。
 また、八潮市デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画に基づき、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進し、市民サービスの更なる向上と、業務の効率化に取り組んでまいります。
 さらに、「八潮市人材育成基本方針」に基づき、職員の公共の責務を担うことに対する意識や公務を遂行するために必要な能力の向上を引き続き図ってまいります。
 加えて、健全で柔軟な財政運営を推進するため、市税の適正な課税及び公正・公平な徴収を行い、自主財源の確保に取り組んでまいります。
 「公共施設資産の管理体制づくり」では、「八潮市公共施設マネジメントアクションプラン」に基づく取組を進めるとともに、「八潮市公共施設マネジメントに関する民間提案制度運用指針」に基づき、市有財産の有効活用に取り組んでまいります。
 また、「新庁舎整備事業」については、安全な建設工事を徹底し、今年10月の新庁舎竣工に向けて工事管理業務に取り組むとともに、令和6年1月の開庁に向けて、計画的な移転業務に取り組んでまいります。
 「広域的な連携体制づくり」では、埼玉県東南部都市連絡調整会議を通じて、近隣5市1町の連携を強化し、広域的な行政課題の調査研究を行ってまいります。

 以上、第5次八潮市総合計画基本構想の6つの分野別将来目標に沿って、令和5年度の主な施策を申し上げましたが、「共生・協働」「安全・安心」のまちづくりの基本理念に基づき、各施策を進め、「住みやすさナンバー1のまち 八潮」及び「先端『健康』都市・八潮」の実現を目指してまいります。
(令和5年第1回八潮市議会定例会での市長施政方針から抜粋したものです)

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