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【歯周病予防】セルフケアとプロフェッショナルケアのどちらも大事

更新日:2023年8月21日

歯周病を予防するためには、毎日の歯みがきなど自分で行う「セルフケア」が基本です。
しかし、歯みがきを頑張っていれば歯周病が予防できるかというと、それだけでは十分とは言えません。

健康なお口の中でも、歯と歯ぐきの間には1~2mmの「溝」があります。
この「溝」の中の汚れは、自分で歯みがきするだけでは取り切るのは難しく、無理に取ろうとすると歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。
そのため、歯科医院で受ける「プロフェッショナルケア」もセルフケアと同じくらい重要なのです。

歯周病予防として、セルフケアだけでなく、プロフェッショナルケアも取り入れましょう。

歯周病予防のプロフェッショナルケア
  • 自分では取り除けない歯の汚れを取り除いてもらうこと
  • さらに、自分に合った歯みがきの仕方を教えてもらうこと
  • 半年から1年に1回は定期健診を受けること

コマちゃんセリフ「プロフェッショナルケアを受けると歯がきれいになるし、スッキリして気持ちがいいよ!」


歯周病の始まりは歯ぐきの炎症

歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間から侵入した細菌が

  • 【歯肉炎】歯ぐきに炎症を引き起こした状態
  • 【歯周炎】歯を支える骨を溶かしてグラグラにしてしまう状態

のことを言います。

歯周病は、以前は歯槽膿漏(しそうのうろう)と呼ばれていたので、歯がグラグラするまでは歯周病とは言えないと考える方も多いと思います。
しかし、歯ぐきが赤く腫れて、歯みがきをすると血が出やすいという歯肉炎の状態であっても「歯周病」なのです。

歯周病は歯肉炎から始まり、歯周炎、重い歯周炎と進行していく。

コマちゃんセリフ「マスクを外した時の口臭は気になっていたけど、歯周病は「口臭」の原因にもなるんだね。」


30代でも4割弱の人が歯周ポケットを持つ

こちらのグラフを見てください。
30代の方でも、約37%の方が4mm以上の歯周ポケットを持っています。

年齢とともに4mm以上の歯周ポケットがある方の割合が増加する。60代以降は歯がない方の割合が増加する。


30代から60代にかけて、右肩上がりで歯周ポケットを持つ方の割合が増えます。
60代以降は、歯がない方の割合が増加します。

コマちゃんセリフ「えー?!歯周病はお年寄りの病気だと思っていたけど若い世代でも関係あるんだね!」


歯を失う前に、歯周病の予防や治療をすることが重要です。
そして、歯周病予防のために「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」の両方に取り組む必要があります。

歯周病予防のセルフケア

歯周病予防のセルフケアとして、まずは3つのことに気をつけてみましょう。

1.毎日の正しい歯みがきを徹底しましょう
歯周病予防の基本は歯みがきです。
正しい歯みがきで、歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を取り除きましょう。

2.たばこを吸っている方は、今すぐ禁煙をしましょう
たばこは歯ぐきの血行を悪くさせます。喫煙者は非喫煙者よりも歯周病にかかりやすく、悪化しやすいことがわかっています。
もしたばこを吸っていれば、禁煙しましょう。

3.糖尿病の予防と治療を心がけましょう
歯周病は糖尿病を悪化させ、糖尿病は歯周病を悪化させます。
糖尿病を予防することは歯周病を予防することにつながります。

歯周病のセルフケア3つ


正しい歯みがき方法を身につけよう

歯みがきをする際は、みがき残しがないようにみがけるようにしましょう。
この機会に自分の歯みがきを見直してみてください。

1.歯ブラシの角度を使い分けましょう
外側をみがく時は、歯ブラシの毛先を90度に当てましょう。
内側をみがく時は、45度の角度で軽い力で小刻みに動かしましょう。

2.歯みがきのルートを決めましょう
歯みがきのルートを決めておくと、みがき残しを防ぐことができます。
自分なりの歯みがきルートを決めておきましょう。

3.歯ブラシ以外のアイテムも使いましょう
歯ブラシだけでは歯と歯の間のプラーク(歯垢)は約60%しか落とせません。
デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。

歯周病セルフケア 歯みがきの見直しポイント3つ


歯周病予防のプロフェッショナルケア

歯や口の健康を守るためには、歯科医院でプロのケアを受けることも重要です。
プロフェッショナルケアとして、以下の3つも実践しましょう。

1.半年から1年に1回以上は定期健診を受けましょう
歯科医師から受診頻度について特に言われていなくても、最低でも半年~1年に1回以上は定期的に歯科健診を受けましょう。
歯周病のリスクが高い場合は、1~3か月ごとに受診を勧められることもあります。
歯や歯ぐきに問題が出てきてからではなく、定期的にお口のチェックを受けることがポイントです。

2.自分では取り除けないプラーク(歯垢)や歯石を取り除いてもらいましょう
歯と歯の間や歯周ポケットの中など、セルフケアでは落としきれない汚れは歯周病の元になります。
自分で無理に汚れを落とそうとすると、歯ぐきを傷つけてしまうこともありますが、歯科医院では、専門の器具を使って歯のクリーニングをしてくれるので安全です。

3.自分に合った歯みがき指導を受けましょう
歯みがき指導では、歯並びに合わせてどのような歯みがきアイテムを使ったらよいのか、どのように動かせばよいのかなどアドバイスを受けられます。
プロのアドバイスを実践できれば、日々の歯みがき(セルフケア)の質も上がります。

歯周病のプロフェッショナルケア3つ


歯周病の放置は全身の病気に悪影響

歯周病は、お口の中だけの問題ではありません。
歯周病菌などが血管を通して全身に広がり、さまざまな病気を引き起こします。
歯周病と糖尿病は互いに悪化させ合う関係にあるので、特に注意してください。

歯周病は全身の病気に影響する


まとめ・歯周病予防には歯みがきと同じくらい歯医者さんに行くことも大事

歯周病予防として、自分で行う歯みがきなどの「セルフケア」はもちろん基本になりますが、歯医者さんの「プロフェッショナルケア」を受けることも大切です。
歯や歯ぐきに問題が起こってから歯医者さんに行くのではなく、定期的にプロに診てもらう計画を立てましょう。

コマちゃんセリフ「歯周病の予防には、おうちでする歯みがきも大事だけど、歯医者さんに行くことも同じくらい大事だよ。」


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