フレイルチェックでフレイル予防
更新日:2022年7月29日
フレイルとは?
フレイルとは、高齢になって心身の活力が低下した状態(虚弱)を意味しています。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構
フレイルは健康な状態と介護が必要な状態のちょうど真ん中の状態です。
こういう状態を感じている方は要注意!「フレイル」の状態が始まっているかもしれません!?
食欲不振・栄養不足
食べる量が減った
食べ物が飲み込みにくい
運動不足や活力低下
ほとんど運動をしない
なんだか疲れやすい
社会参加の欠如
1人でいることが多い
あまり人と話をしない
フレイルは放っておくとどんどん進行してしまいます。要介護状態になると、もとの状態に戻ることは難しくなりますが、フレイルの段階で対策を行えば健康な状態を取り戻すことができると言われています。健康寿命を持続するためには、自分の健康状態を確認することが重要です。
フレイルを予防するために
フレイル予防・改善するための「3つの柱」
出典:東京大学高齢社会総合研究機構
栄養(食生活・口腔機能)
たんぱく質が不足すると、筋肉量が減ってしまいます。たんぱく質の多い食品(肉や魚、大豆製品など)を積極的にとり、バランスのとれた食事を心がけましょう。
また、お口の健康は、全身の健康につながっています。口腔ケアで歯と口を健康に保ちましょう。
運動(身体活動)
日々の運動の積み重ねが、健康なからだをつくります。
ウォーキングは、手軽にできる有酸素運動です。まずは、今よりも少し歩く時間を増やしてみましょう。また、筋力トレーニングは、筋肉や骨などを鍛えるのに効果的で、転倒や骨折のリスクが少なくなります。毎日コツコツ取り組みましょう。
社会参加
フレイルは、閉じこもり生活などにより「社会とのつながり」が減っていくことから始まるとされています。また、社会とのつながりが減ると認知症やうつ病になる可能性も高くなります。心とからだの健康を保つため、趣味やボランティア、地域活動などに積極的に参加するよう心がけましょう。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構
市では、フレイルを予防することで、介護を必要とする状態を未然に防ぎ、できるだけ自立していくこと、そして自分らしく生活していくことを目指して、介護予防教室を開催しています。
早いうちからフレイル予防に取り組み、いつまでもいきいきとした自分らしい暮らしを目指しましょう。
フレイルチェックで自分の健康状態を確認してみましょう
東京大学高齢社会総合研究機構により開発されたフレイルチェックには、様々なプログラムがありますが、簡単にフレイルの兆候についてチェックができる「簡易チェック」をやってみましょう。簡易チェックでは「指輪っかテスト」と「イレブンチェック」の2種類を行います。
やってみよう!フレイルチェック(簡易チェック)
指輪っかテスト
自分の筋肉量を測ってみましょう。計測器は使わずに自分の指を使う簡易型のチェックです。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構
隙間ができる場合、筋肉量が少なくなっている状態(サルコペニア)の可能性があります。
イレブンチェック
健康を維持していくうえで重要な項目について11問の質問があります。
各質問に対して、「はい」、「いいえ」の当てはまる答えに〇をつけてみましょう。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構
回答欄の右側につく〇が多いほど、注意が必要です。
とくに右側に6つ以上の〇がついた人は、フレイルの危険性がいちだんと高くなります。
フレイルについて動画で学ぼう!
八潮市では、東京大学高齢社会総合研究機構が開発したプログラムに基づくフレイルチェック測定会を、フレイルサポーターが中心となって行っています。
フレイルチェックを実際に行っている様子やフレイル予防についての内容がわかる動画がありますので、下記リンクよりぜひご覧ください。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構(東大TV)
もっとくわしくフレイルチェックをしてみませんか?
毎月1回、市内公共施設でフレイルチェック測定会を実施しています。フレイルチェック測定会では、筋肉量や握力、お口の機能などを詳しく測定するため、ご自身の健康状態を客観的に確認することができます。
また、フレイル予防についての座学も行うため、普段の生活に役立ちます。ぜひ、ご参加下さい。
フレイルサポーターになりませんか?
フレイルチェック測定会は地域のフレイル予防応援ボランティアである「フレイルサポーター」が中心となり開催しています。フレイルサポーターになると仲間ができたり、フレイル予防の知識が身についたり、ご自身の介護予防にもつながります。
フレイルサポーターになるには、養成講座の受講が必要です。詳細はこちらからご覧下さい。