お子さんの目の健康を守るために
更新日:2023年10月3日
子どもの目の発達と弱視について
時期 | できること |
---|---|
1か月頃 | 明るい・暗いがぼんやりとわかる |
3-4か月頃 | 動くものを目で追える |
10か月頃 | 大人と同じように目のピントを合わせることができる |
3歳 | 目の機能が急速に発達する |
6-8歳 | ほぼ全ての目の機能が完成し、大人と同じになる |
- 子どもの目の機能(視力など)は、生後から3歳までに急速に発達し、6歳~8歳までにほぼ完成します。ところが、この時期に視力の成長を妨げる要因があると視力の発達が停止し、一生眼鏡をかけてもコンタクトレンズを使用しても十分な視力が得られません。これを「弱視」と言い、約50人に1人程度と言われています。
- 弱視には様々な原因がありますが、網膜へのピントがずれている「屈折異常」、特に強い遠視や乱視が原因となっていることが多いです。視力が発達する時期に眼鏡を常用するなどの治療で、多くの場合就学時までに視力は獲得できます。
弱視の早期発見と早期治療をしましょう
大人は、もともとよく見えていたものがぼんやりとしか見えなくなってくると、「最近視力が下がったな」と気付くことができます。しかし、子どもは見え方に異常があっても、本人が不自由さを訴えないことが多く、見逃してしまう恐れがあります。
この時期に目の異常が見逃されると治療が遅れ、将来にわたり十分な視力が得られない可能性があります。その場合、将来的に学校生活や日常生活に大きな影響を及ぼすため、早期発見が必要です。
弱視は早期に適切な治療をすれば、治る可能性が高くなります。弱視の治療には主にメガネを用い、ピントが合った状態にすることで、視力の発達を助けます。弱視は3歳で治療を開始した子どもの多くが、小学校入学までに眼鏡を常用すれば十分な視力を得ています。
3歳児健診で視力の屈折検査を受けましょう
八潮市では、3歳児健診において、アンケートを用いたおうちでの一次検査を実施し、視力の確認を行っています。会場では、全受診者を対象にフォトスクリーナーによる斜視や屈折異常(遠視・近視・乱視など)のスクリーニング検査を実施しています。必要時には、視能訓練士による視力検査も実施しています。
ぜひこの【3歳児健診】の機会にお子さんの目の状態を確認しましょう。
八潮市で実施している3歳児健診の日程はこちらからご確認ください。
目の状態を確認するポイント
下記のようなしぐさがお子様に見られた場合は3歳児健診を待たずに、早めに眼科を受診しましょう。
- ひとみが白く見える、光って見える
- 目の大きさ、形がおかしい
- 目がゆれる
- めやに、涙が出る
- 目の位置がおかしい、ずれる
- まぶしがる
- 首を曲げたり、頭を傾けて見る
- 片方の目をかくすといやがる
- 片方の目をつむる
- 目を細めてみる
- テレビに近づいて見る
- 顔を横にしてテレビを見る
- まばたきが多い