これまでの経緯

　市では、庁舎の建替えに向けた取組を進めています。現在の庁舎は、耐震診断調査を実施した結果、建物の耐震性能が低く、大地震が発生した際に建物の倒壊または崩壊の危険性が高いと判断されました。これを受け、耐震化の方法について、平成28年に八潮市庁舎耐震化方針を策定し「建替えにより耐震化を図る」こととしました。これを受け、平成30年度までに庁舎建設基本構想及び基本計画を策定しました。今後は、新庁舎建設に向けた設計業務の取組を進めます。

　平成23年に東日本大震災が発生しました。庁舎外壁タイルの一部崩壊や、ひびが入るなどの被害をもたらしました。

　平成26年に耐震化調査を実施しました。この調査は、耐震化の方向性を検討するために、耐震補強、制震化、免震化、建替えの各工法における、課題や条件を整理し、整備手法、建設規模、概算事業費、建設スケジュールを決定するうえでの資料を作成したものです。

　平成28年に庁舎耐震化方針を策定しました。この方針は、「耐震性の確保」「市民利便性の向上」「経済性」の3つの観点から検証を行い、意見募集を経て「建替えにより耐震化を図る」こととしました。

　平成29年に八潮市公共施設マネジメントアクションプランを策定しました。この中で、特に優先して取り組むべき事業であるリーディングプロジェクトの一つとして「庁舎再整備・複合化・質向上プロジェクト」が位置付けられました。

　平成31年に八潮市庁舎建設基本計画を策定しました。この計画は、平成30年3月に策定した八潮市庁舎建設基本構想を踏まえ、より具体的な機能や設備、規模などを示し、その後に続く設計業務の基本となるものです。策定にあたっては、八潮市庁舎建設基本計画策定審議会を設置し、ワークショップによる市民の意見や、庁内ワーキンググループによる職員の意見を交えて議論していただきました。また、市議会に設置された「公共施設整備等調査特別委員会」において審議を重ね、計画としてまとめたものです。

　令和2年10月に八潮市新庁舎建設基本設計を策定しました。基本設計は、八潮市庁舎建設基本計画で示された新庁舎に求める機能などの与条件を整理し、建物の配置や構造、各階の基本的なレイアウトなどを取りまとめたものです。策定にあたっては、市議会における「公共施設整備等調査特別委員会」で審議を重ねたほか、ワークショップや市民説明会を開催し、基本設計素案への意見募集においても、多くのご意見をいただきました。

　令和3年6月に八潮市新庁舎建設設計業務を終了しました。令和2年10月から取り組んできた実施設計では、基本設計で作成した図面をもとに、工事の施工に必要な詳細図を作成しました。
　今後の建て替えにあたっては、現在使っている庁舎の耐震性が不足していることから、大きな地震や集中豪雨などの災害にしっかり対応できるよう、災害に強い庁舎を整備します。また、脱炭素社会の実現に向け、省エネルギー性に優れた空調機器や照明機器の採用により、先導的な施設整備に取り組みます。

　令和3年8月に八潮市新庁舎建設工事請負契約を締結しました。その後、9月に近隣住民を対象とした工事説明会を開催し、10月より工事に着手しました。
　今後は、令和6年1月の新庁舎オープンに向けて、工事の経過をホームページ等で随時お知らせいたします。

　市では今後、令和3年秋ごろから令和5年秋ごろまでの約2年間にわたる建設工事に着手し、令和6年1月に新庁舎をオープンする予定です。現在は、工事請負者と契約を締結し、建設工事に着手しています。