がん検診で要精密検査となった方へ
更新日:2024年5月2日
「要精密検査」と判定されたら、必ず精密検査を受けましょう
がん検診で「要精密検査」と判定された場合、「がんの疑いを含めて異常がありそう」と判断されたということです。
できるだけ早めに詳しい検査を行い、本当にがんがあるかどうかを調べる必要があります。
精密検査で早く病気の芽を見つけられれば、より効果的な治療を受けることができます。
精密検査の結果、異常なしとわかることも多いため、怖がらずに検査を受けましょう。
がんは早期発見・早期治療が大切です
がんは、早期発見・早期治療ができると、治る可能性が非常に高くなります。
「症状がない」「元気に過ごしている」「次回の検診まで様子をみたい」といった理由で精密検査を受けないと、がんを放置してしまう可能性があります。
「要精密検査」と判定を受けたら、できるだけ早く精密検査を受けましょう。
精密検査を受けるときの持ち物
- 検診結果
- 精密検査を受ける医療機関宛ての書類一式
- 健康保険証
- 診療・検査費用
精密検査は、保険診療となります。
市の指定の医療機関はありませんので、受診を希望される医療機関に直接お問い合わせください。
特定機能病院など大病院では、「紹介状なし」で受診する場合、通常の費用に加えて選定療養費を請求されることがあります。
近隣の精密検査実施医療機関
近隣で精密検査を実施している医療機関をお探しの方は、下記の医療機関一覧を参考にしてください。
一覧にない市外・県外の医療機関でも受診できますので、受診を希望される医療機関にお問い合わせください。
近隣の精密検査実施医療機関(PDF:501KB)(R5年4月1日現在)
全国の医療機関検索システム
【医療情報ネット(ナビイ)(外部サイト)】でも医療機関を検索することができます。
精密検査の内容(一般的な例)
胃がん検診
胃内視鏡検査
口または鼻から内視鏡を挿入し、胃の内部を観察する検査です。
疑わしい部位が見つかれば、生検(組織を採取し、悪性かどうかを調べる検査)を行う場合もあります。
注:市の実施する胃がん検診内視鏡検査を受けた場合には、検診時に医師の判断により、精密検査として生検を行うことがあります。
肺がん検診
胸部CT検査
X線を使って病変が疑われた部位の断面を撮影します。
気管支鏡検査
口または鼻から気管支鏡を挿入し、気管支の内部を観察する検査です。
疑わしい部位が見つかれば、生検(組織を採取し、悪性かどうかを調べる検査)を行う場合もあります。
がんが疑われる部位が小さい場合や、がんが疑われる箇所まで気管支鏡が届かない場合などには検査ができないことがあります。
大腸がん検診
大腸内視鏡検査
肛門から内視鏡を挿入し、大腸の内部を観察する検査です。
がんやポリープなどがないかを調べます。
疑わしい部位が見つかれば、生検(組織を採取し、悪性かどうかを調べる検査)を行う場合もあります。
大腸の奥まで観察することが困難な場合には、X線検査など他の検査が用いられることがあります。(下記、注腸造影検査参照)
注:大腸がんがあっても毎回便潜血が陽性になるわけではないので、便潜血検査の再検査は精密検査としては不適切です。
注腸造影検査
肛門からバリウムを注入し、空気で大腸をふくらませて大腸全体のX線写真を色々な方向から撮影する検査です。
この検査では、がんの正確な位置や大きさ、形、腸の狭さなどがわかります。
子宮頸がん検診
コルポスコープ・組織診
コルポスコープ(膣拡大鏡)を使って子宮頸部を詳しく観察する検査です。
疑わしい部位が見つかれば、生検(組織を採取し、悪性かどうかを調べる検査)を行う場合もあります。
乳がん検診
マンモグラフィ追加撮影
疑わしい部位を多方面から撮影します。
超音波(エコー)検査
超音波で、疑わしい部位を詳しく観察する検査です。
細胞診、組織診
疑わしい部位に針を刺して細胞や組織を採取し、悪性かどうかを診断します。
前立腺がん検診
日本泌尿器科学会では、PSA検査で「要精密検査」となった場合は、泌尿器科専門医への受診を推奨しています。
PSA検査をもう一度行い、PSAの値の変動があるかを見たり、超音波検査や針生検をすることもあります。
埼玉県のがんに関する相談等について
がん相談支援センター
がん相談支援センターは、がんについての様々な相談ができる「がんの総合窓口」です。
ご本人やご家族が、がんの治療を受けるうえでの不安や悩み、療養生活や仕事のことについて気軽に相談していただけます。
- がん診療連携拠点病院(国が指定した病院)
- がん診療指定病院(県が指定した病院)
に設置されています。
埼玉県の相談支援センターの一覧(外部サイト)
埼玉県のがん診療連携拠点病院・がん診療指定病院(外部サイト)
がんワンストップ相談(がん患者の就労支援)
埼玉県は、働くがん患者の治療と仕事の両立を支援するため、看護師、医療ソーシャルワーカー、両立支援促進員による相談を行っています。
埼玉県のがんワンストップ相談(がん患者の就労支援)(外部サイト)
埼玉県がん患者妊孕性(にんようせい)温存治療費助成事業
埼玉県では、小児・AYA 世代のがん患者等が希望を持ってがん治療等に取り組めるよう、将来子どもを授かる可能性を温存するための妊孕性温存療法等の助成事業を行っています。
関連情報
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