八潮のむかしばなし(一話)
更新日:2018年12月6日
月夜に光る丸木舟
(西袋・柳之宮)
あっしがこどものころ、じい様に聞いた話だが‥‥。
西袋の蓮華寺のわきの田んぼは、まん月の晩にかぎって、ピカッ、ピカッと光ったそうな。
何でも、そのように光るところには、丸木舟がうまっているそうな。
丸木舟がうまっている田の付近は畑であった。その土をレンガ工場に売って田にした。
あっしが若いじぶんだったなー。丸木舟がでたというので見にいった。でっけい舟であった。ボッカヒキの人たちは、どろをぬきすぎたと言って、この舟をあわてて、うめなおした。
どうしてか、わかんねーが、柳之宮から馬場にかけて、流木がたくさんうまっている。その丸木舟も流れついたものだと思う。