八潮のむかしばなし(二話)
更新日:2018年12月6日
たから船のちんぼつ
(大原・浮塚・南川崎)
むかーし、むかし、八潮は海だった。
うんだから、6メートルもほれば、カキガラいっぺーでるんさ。なんでもそのじぶん、おかといえば、安行と国府台ぐれーのもんだった。
この海をば、峰の八幡様から金銀のおたからをつんだ船が国府台にむかった。
その日にかぎって、風向きのあんべーいが、よっぽどわるかったんだなー。
ちょうど、八潮ふきんをとおりかかったところで、しけのために船はしずんでしまったそうな。
大原の三角山や浮塚の氷川様、南川崎の八反野などは、船がしずんで小高いおかになったところだそうな。
何でもそこをほれば、おたからがでるといわれるが、どんなもんかねー。